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練習曲 上級(11~15)

ショパン 12の練習曲 作品10

作曲者ショパン,フレデリック フランソワ (1810~1849)
出身国ポーランド
難易度上級12~15
形態芸術作品型

概要・特色

ショパンの練習曲は全部で27曲あります。「作品10」「作品25」がそれぞれ12曲、加えて「3つの新練習曲」が出版されています。

そのどれもが演奏技術に高い水準を求めるばかりでなく、さまざまな情緒表現を含んだすばらしい芸術音楽となっています。

ピアノの演奏技術は、楽器の発達とともにロマン派の時代には飛躍的な進化をとげました。

ショパン、シューマン、ブラームス、リストなど、当時の作曲家はみな優れたピアニストでもあり、自らの作品にピアノの可能性を拡大させていきます。

ショパンの練習曲には、デリケートなレガートの表現・指の独立と脱力に支えられた重音の美しさなど、彼独自のピアニズムのエッセンスが凝縮されています。
ピアノを専門に学ぶ者は、かならず弾かなければならない「登竜門」であるといえるでしょう。

作品10の出版は1833年で、フランツ・リストに献呈されています。名演奏家であったリストへの尊敬と、友情への感謝が感じられます。

第3番《別れの曲》、第5番《黒鍵》、第12番《革命》が特に有名。


楽譜情報

はじめてショパンの練習曲を買われる方には、こちらがおすすめです。
パデレフスキ版は音大生の定番、ナショナルエディション(エキエル版)はショパンコンクール推奨楽譜です。

コルトー版は、練習の仕方がぎっしりと書いてあるので、とても参考になりますよ。ただし「作品10」と「作品25」は別冊で、「3つの新練習曲」は入っていません。
コルトーの、曲を要素に分解し、細かくテクニックを掘り下げていく姿勢には圧倒されてしまいます…!
それでも、最後は芸術的本質に立ち返るように、コルトー独特の美しい言葉で教えてくれています。
すでに楽譜をお持ちの方に、次の一冊としておすすめします。

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