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練習曲 中級(6~10)

チェルニー 30番

ツェルニー30番
作曲者チェルニー, カール(1791~1857)
出身国オーストリア
難易度中級6~8
形態一般型

概要・特色

チェルニーはピアニスト・作曲家として活躍し、その生涯において1000曲をこえる作品(オペラ・交響曲などもある)を残しました。

同時に優れたピアノ教育家であり、チェルニーの門弟からは多くのピアニスト兼作曲家が輩出しています。当代きってのヴィルトゥオーゾであったフランツ・リスト、Th・レシェティツキ―はいずれもチェルニーに学び、その伝統を発展させて後世に伝えています。

「30番」は、数あるチェルニーの練習曲の中でも、中級の入口として最もよく使われている教本です。
原題の邦訳は「30のメカニズムのエチュード」。この時代に「メカニズム」とは、ピアノのテクニックのうち、身体(主に指、手)の物理的側面を指します。原題のとおり、初歩を終えた学習者が取り組むべきメカニズム上の課題を、段階的に練習することが出来ます。

メカニズム重視とはいえ、当時(19世紀後半)の作曲様式を取り入れて、さまざまな形で学ばせるための工夫が見られます。

したがって、学習者は指の訓練だけでなく、曲の様式・構成、簡単な和声分析なども併せて学ぶと良いでしょう。

楽譜情報