チェルニー　４０番

基本情報

詳細情報

概要・特色

「チェルニー　４０番　Op.299」の原題を邦訳すると「敏捷さの教程」「速度教本」といった意味合いになります。

「３０番」の次に取り組むケースが多いと思いますが、原題のとおり「４０番」はピアノ演奏の様々な技術のうち、「速度」に特化した練習曲であることは知っておいた方が良いでしょう。

４０曲のうち、速度記号が「Presto.（急速に）」「Molto allegro.（非常に速く）」であるものが大半を占め、「Allegro（速く）」より遅い曲はひとつもありません。

情緒的に歌うフレーズ、豊かな和声、ポリフォニーといった要素は「４０番」にはあまり見受けられませんが、そもそもチェルニーが「４０番」を書いた趣旨は「敏捷さ」を培うことでした。音階、アルペジオ（分散和音）、トリル、トレモロ、重音などをすばやく正確に、しかも美しく弾くためには、非常によく組織された練習曲です。

楽譜情報

特集・まとめ記事

中級者におすすめの練習曲はこちら